2011年の大震災による福島原発の事故を受け、東京電力の株価はおぞましいほどに急降下した。
そのとき僕たち家族は、数日間に及んだ停電により、社会から途絶された状況下で生きのびるだけの生活を余儀なくされた。
そのため、株式市場の動きなど知る由もなかった。
数日が経ち、電力が回復したあとは、車を動かすためのガソリンの流通が止まった。
車で買い物に行けない不自由さを痛烈に実感した1ヶ月だった。
さて、あれから9年が経とうとしているわけだが、東電の株価がもとの状態に戻る兆しは一向にみえない。
しかし、少しづつではあるが、株価が上がっていることも確かだ。
以下は、東電の配当政策のIRです。
http://www.tepco.co.jp/about/ir/stockinfo/dividend.html
「当社では、株主のみなさまに対する利益配分を経営の最重要課題の一つと認識しておりますが、
東北地方太平洋沖地震以降の厳しい経営環境等に鑑み、配当の基本方針を取り下げております。
新しい基本方針は、今後の状況に応じ改めて検討いたします。」
とはいえ、電気料金の値上げにより黒字経営を続ける状況を踏まえると、いつまでも今の状況が許されるものでもない。
黒字経営が続く中で、東電の経営陣はオーナーである株主に対してどのように報いるのだろうか。
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